レビュー|TE-BD21j この価格で耳が心地よくなる!ノイキャンなくたって所有欲を完全に満たしてくれた完全ワイヤレスイヤホン
どうも たついち(@4YIns)です。
イヤホンにおける購入の決め手はその商品が「どこに」重きを置いているか。「音質」なのか「ノイキャン性能」なのか「価格」「デザイン」「機能性」「品質」「トータルバランス」、、、
そして、それが買い手にとって納得できるコスパを発揮してくれるかが重要だと考えています。
そんな競争激化の完全ワイヤレスイヤホンで今回新しく購入したものを紹介。
「音質」と「デザイン」を満たしてくれるAVIOT(アビオット)の”TE-BD21j”だ。
今では良きパートナーとなった本製品。
ひと言で言えば、「とにかく音質に全振りしたイヤホン」です。
AVIOT”TE-BD21j”レビュー
AVIOTは日本人の耳に合わせたチューニングを行っており、数々の有名アーティストとタイアップした商品を展開しています。
”TE-BD21j”は東京スカパラダイスオーケストラとのタイアップだ。
先行モデルの”TE-BD21f”から音質の高さは有名ですが、一方では不具合も耳することがあったようです。
今回は改良ではなく、フルモデルチェンジを行っており、コンパクトになっただけでなく、イチから内部設計を見直した製品。
ただし、イヤホンのトリプルドライバーは継承。
ちなみに公式メーカーが40時間程度のエイジングを推奨している珍しいイヤホンなのです。
基本スペック
基本的なスペックをまとめます。
●ドライバー 8mmダイナミック型及びバランスドアマチュア型ドライバー
●最大入力 DC5V/500mA(Max)
●通話用内臓マイク Qualcomm cVc8.0ノイズキャンセリング
●アクティブノイズキャンセリング 非搭載
●バッテリー容量 イヤホン片耳50mAh/ケース500mAh
●最大連続再生時間 約9時間
●最大通話時間 約6時間
●イヤホン充電時間 約1.5時間
●充電ポート USB-C
●防水規格 IPX4
●Blietooth Bluetooth5.2
●マルチペアリング 4デバイス
●対応コーデック AAC,SBC,aptX,aptX Adaptive
AVIOT”TE-BD21j”パッケージ
ギラついたパッケージ。AVIOTらしいパッケージです。
パッケージ右上には「VGP2021受賞」シール。
VGPアワードとは
VGPアワードは、日本全国の有力販売店と、オーディオ機器のトレンドと魅力を熟知する評論家が性能と流通の視点から評価する「本当にユーザーにオススメできる、ベストセラー間違いなしのアイテムを選ぶ」ということをコンセプトにしている。
本製品はライフスタイル部門での受賞。
最近増えたマグネットで開くパッケージ。
パッケージ内容
●TE-BD21j本体+充電ケース
●USB-A to USB-Cケーブル
●ユーザーマニュアル
●製品保証登録カード
●ポーチ
●ストラップ
●標準イヤーピース(S,M,L)※Mが装着済
●フォームイヤーピース(S,M,L)
落下防止予防のための付属ストラップ
ストラップはイヤホンに装着して使用します。
しっかりととホールドしてくれるので落下防止にはいいかもしれないですが、持ち歩くのが面倒なので使わないと思います。
装着状態での充電ケースへの収納は不可能。残念。。。
ケース保護用のポーチ
見たら分かるめっちゃ埃付くやつ。傷つけたくないがこれも使わないかな。
収まり悪く感じるのは僕だけか。
3種類のカラー展開
3種類のカラーから今回は「ブラック」を選択。質感が高いのは見て分かるだろう。
白も迷いました・・・
【購入の決め手1】圧倒的なジュラルミンの質感
購入の決め手のひとつ。圧倒的な質感で、よくあるプラスチックのケースが見すぼらしく思えてしまうほど。
前作”TE-BD21f”と違い、今回はケース全面に航空機グレードのジュラルミン素材を使用しています。
イヤホンのローレット部にも無垢のジュラルミンから削り出したパーツを採用されていて、高級感だけじゃなく滑りにくさがあるのが特徴です。
開閉しやすいケースだが、唯一イヤホンが取り出しづらいのが難点。
しかし、ジュラルミンの重厚感のあるデザインでスライド式、開閉もスムーズ。ずっと触っていたい。
片手で開閉できるのだから、もうちょっと簡単にイヤホンが取り出せればいいのに。
磁石のせいだろうが、未だに苦労する。
まぁ、前作で接触不良による充電ができない不具合があったことも考えれば改良した結果だろう。
ケースが勝手に開いても落ちることは無い。
充電はtype-Cのみでワイヤレス充電機能なし
充電端子はUSB-C。前作の”TE-BD21f”は専用のUSB-A to USB-Cケーブルからしか充電できなかったが、ここも改善されたようです。
手持ちのケーブルで充電を集約できるようになっているので持ち物が減りますね。
なお、残念ながらワイヤレス充電には非対応。
そもそも再生可能時間が長いから充電頻度少ないしそこまで求める必要性がない。
●イヤホン単体 約9時間
●ケース込 約45時間
2021年5月追記
未使用時の放電がすごい。
他のイヤホンと比較しても充電切れが早いので、バッテリー周りが少々弱い印象を持ち始めた。
音質は相変わらず良すぎるけどね。
重厚感があるがゆえの重量
他の完全ワイヤレスイヤホンには見られない、ジュラルミンのケースであるがゆえ重量感がすごい。
50g〜60gが平均値とすれば重たいが、バッグに入れるしこれくらいは関係ない。
それでもイヤホン単体は約5gで標準的なんだからますますケース重量は関係ない。
それよりもこの高級感(重厚感?)によって所有欲が満たされるので重くても持ち歩きたくなります。
イヤーピースは付け替え推奨
”TE-BD21j”には2種類のイヤーピースが付属しているが、標準イヤーピースだと音が抜ける感じがしました。
付属するウレタンフォームのイヤーピースに付け替えることを絶対的に推奨したいところ。
少し楕円がかった形状でイヤーピースを付け変えるのは結構手こずりました。
少し手で抑えてから装着すると耳の中で広がりフィット感が増します。
ステムが短めだからか、市販のイヤーチップに交換するのは微妙です。
合いそうなイヤーチップを見つけたら更新したいと思います。
【購入の決め手2】アプリで設定変更可能
”TE-BD21j”には専用アプリが用意されている。
ボタン設定やイコライザー機能などの使用が可能だ。
というか、専用アプリは事前情報で知っていたが、説明書になぜか記載がありませんでした。
だってボタン設定やイコライザー機能が優秀なので使わないのはもったいないよ。
イコライザーはデフォルトだとフラットだが、プリセットが用意されていてこれがまた全く違う印象を演出してくれる。個人的には「Vocal」「Warm」がオススメ。
ボタン設定では、タップによる操作を設定可能。トリプルタップが音量上下だったためダブルタップと入れ替えて使っている。
シングルタップが搭載していないので誤操作が起こりづらい点も優秀ですね。
タップ操作はしやすい
誤操作が多いタップ操作にはどちらかというと否定的だが、”TE-BD21j”は意外とやりやすい。
個体が小さいのもあるが、ロゴ部分が少し凹んでいるためどこをタップすればいいかが分かる。
ペアリング方法
ペアリングが分からない人がいるのか分からないが念の為記載しておく。
初回接続は各種設定よりBluetooth設定⇒”AVOT TE-BD21j”の表記を選択することで接続設定完了。
次回以降は、ケースから取り出した際に自動接続。
接続時には女性のガイダンス音声で「ペアリングしています」「接続しました」と声がしてちょっと癒やされる。
追記5月:ファームウェアのアップデートで英語音声が追加されています。
ペアリング機器の変更方法
複数のデバイスを所有している場合接続機器を変えたい時もあるだろう。
①使用機器側から変更する。
②充電器から変更する。
イヤホンを収納し、オレンジの充電ライトが付いていることを確認したら、ケース後ろのボタンを2回押す。
イヤホンの左右どちらかのLEDがオレンジと白に点滅していることを確認できたら、イヤホンを取り出して接続したい機器に接続。
③イヤホン本体から変更する。
再生中であれば停止し、5秒後にR側のイヤホンを6秒間長押しすると「接続を解除しました」とガイダンスが流れ、ペアリングモードになる。接続したい機器に接続する。
iPhoneやApple製品を使用している者からすると、この点はAirPods Proのシームレスな接続機器変更機能には敵わない。さすがApple。
リセット方法
操作やイヤホンの不具合が生じたらリセットを試してみること。
●接続した機器のBluetoothの登録を削除して、充電ケース後ろのボタンを12秒長押し。
それでも改善しない場合はサポートへ相談してみよう。
”TE-BD21j”の装着感 は良くも悪くもなく
装着感は可もなく不可もなく。初めて装着する時は戸惑いました。あれ?ここでいいのか?って。
ロゴが水平になるような感じで装着するのがいいみたいです。
間違った装着をすると音質がえらいことなるので注意。
軽い運動程度なら落ちることはなかったですよ。
樽状のイヤホンで耳から少し飛び出た感じになるので好き嫌いはあるかな。
筆者は好き。
ちなみに外音取込機能はお世辞にも良いとは言えない
これはちょっと残念。改善を求めたいところ。
使えないレベルではないが、高音がかなり違和感なのは否めない。
また、ノイズキャンセリング機能は非搭載だがイヤーピースである程度遮音性を高めることが出来るのでノイキャン機能がなくてもという方には全力でおすすめしたいです。
【購入の決め手3】音質はさすがのひと言。14,652円(税込)でこの音質かよ。
音質は本当にさすが。解像度が極めて高いので、1音1音がものすごくキレイに表現されている。映画やアニメでも呼吸の音や、場面の些細な環境音まで。
ここまで解像度が高いので奥行きもしっかり表現され音場は広い。
ドンシャリ系にありがちな、高音域の耳が痛くなる感じはないのにメリハリがあって本当の意味で音楽を楽しめるイヤホンであることは間違いない。
テクノ、ロック、POPで色んな音が出る曲を聴くとより一層楽しめるからオススメ。
AVIOT”TE-BD21j”レビューまとめ
AVIOT”TE-BD21j”のレビューを行いました。
まさに「音質に全振り」といったイヤホン。
もちろんイマイチな部分はもちろんあるんだけど、それすら凌駕してくれる「デザイン」と「音質」を備えているイヤホンは珍しいと思います。
まあ、不完全だからこそ次回作への期待値が高まるって言いますしね。
結局のところ、音楽を聴くことに使用するのを考えると「音質」は重要視してしまうので、ノイキャンまでは求めていないならこの14,000円台でこの音質はコスパがめちゃくちゃ高いと思います!!
2021年5月追記
未使用時の放電がすごいです。
他のイヤホンと比較しても充電切れが早いので、バッテリー周りは少々弱い印象を持ち始めました。
音質は相変わらず良すぎるけどちょっと不満を持つようになりました。
2万近くなるが、もっと音質を追求するならこっち。
前モデルは1万を切る価格帯になっている。